Sunday, November 12, 2017

ピンストライプ

ハーレーの純正ストライプラインです。

純正は手書きでペイントされています。
雰囲気重視と言う事もあるかもしれませんが、コストダウンが目的だと思います。
マスキングするよりも早いですし。

しかし、再塗装で修復する場合はどこでも出来る仕事ではありません。

今回はストレートラインの話をします。

 しっかりと脱脂をした後、ガイドのマスキングテープを貼ります。
マスキングテープを貼る理由はガイドラインを作る為です。
ガイドとは線を引く場所、ピンラインとの水平具合を見る事です。

テープはラインを入れる場所より2mm〜3mmくらいずらして張ります。
私はテープとラインの隙間は1mm〜2mmくらいが書きやすのでそのくらいにしていま す。それぞれの書きやすさで調節するのが良いです。

ラインを引くときは塗料の粘度と塗料の量をしっかり理解する事が大事です。
硬すぎるとかすれますし、量が少ないと長く書けません。
長く書くと言っても1mくらいが丁度良いと思います。

ストートラインで一番大事なのは滑り具合です。
 

中指、薬指、小指などをガイドにし震えないように安定させますが、その指の摩擦が多いと線は歪みます。摩擦で止まる度に歪みます。
解決策として、綿100やナイロン混合の白手袋の筆を握る親指と人差し指を切って使うか、ベビーパウダーをその指にまぶして滑りを良くします。
書き方や指のガイドは動画が参考になれば良いですが。


あと線が歪む理由は、精神面も大きく関わってきます。
経験が浅く、自信がなかったり、迷いがあったりするとそれがそのまま線に出ます。
これは本当です。とてもシンプルな技術なので間違いなく反映されます。

安定した筆厚で書く事は最低限の技術です。
ガイドのマスキングとの隙間を一定に保つ事に全神経を向けます。
気にする事が多いとその分、気が散り真っ直ぐになりません。
目的を一点に集中する事です。

これは人それぞれですので、それぞれで一番書きやすく集中力を安定させるルールを決  める事が大事だと思います。

 ダブルラインの場合は同じ流れで書きます。



そして完成です。

ストレートラインはピンストライプの技術の中でも一番難しいと言えます。
10年以上の経験があってやっと書ける様になるくらい難しいです。

特に車の側面はもっと難しいです。こちらは別の機会で書きたいと思います。

ORVIS ONE 熊本 ピンスト ピンストライプ pinstripe pinstriping ピンスト書き方
カスタムペイント レストア ハーレー ハーレーダビッドソン レストア塗装 ガンコート サンドブラスト ウエットブラスト 結晶塗装 

No comments: